このページでは、税理士試験の簿記論の難易度について解説しています。出題傾向や過去の合格データを参照しながら、独学での合格可能性について検証します。

まず始めに結論を申し上げましょう。税理士の簿記論は、独学での合格は決して難しくありません!
むしろ、独学で学習するのに向いている科目だということさえできるでしょう。ここでは、それを検証していきたいと思います。
まず、簿記論とはどんな問題が出題されるのでしょうか?
「簿記」とは、簡単に言えば、企業の経営活動を記録・整理し、その経営実績と財政状態を示すためのものです。これを理解するためには、ある程度の専門用語やルールを理解しなければなりません。これを理解しているかどうか問うのが簿記論です。
簿記は、税理士としての業務のなかでも最も基礎的な要素です。ですから、出題内容も複雑なものではなく、基礎的なことをしっかりと理解しているかどうか問うています。
複式簿記の仕組みや記帳と計算、商業簿記、そして工業簿記についての知識と、計算能力が問われます。
複式簿記とは、簡単に言えば、現金の増減という「結果」だけでなくて、現金が増減した「原因」も理解しやすくなるような帳簿記入の方法のことを言います。財産の増減だけでなく、取引の損益を同時に計算していくという、やや複雑な技術です。
商業簿記とは、商品の仕入れと販売の結果を記録するものです。それに対し、工業簿記とは、材料の調達、製品の製造、そして販売という3つの要素の結果を記録するものです。
簿記論の出題範囲は、主にこの3つから成り立っています。とっつきにくい感じはしますが、それほど複雑なものではありません。
過去の試験実績を見ていくと、簿記論の合格率は比較的高くなっています。
例年ではだいたい15%前後の合格者が出ており、20%を超える年もありました。ほかの科目が10%を少し超える程度なのを考えると、税理士試験のなかでは難易度の低い科目と言えます。
以上のように、税理士試験のなかでも特に基礎的な部分を問う試験になっていますから、最低限必要なことを理解していれば、問題を解くことは十分可能です。
日商簿記3級レベルの問題も出題されていますから、わざわざスクールに通って学ぶほどのものでもないと私は思います。実際に合格率がやや高めになっていることからもわかるように、独学でも合格可能な難易度だと言ってもいいでしょう。
大切なのは、難易度がそれほど高くない簿記論を、時間をあまりかけずに効率よく学ぶことです。ほかの科目はより問いが複雑になりますから、簿記論でつまずいてしまってはもったいないですよね。ぜひ、簿記論については独学での合格をめざしてみてください!
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